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ご挨拶

2013/12/28

本日はこのブログをご覧の皆様にご報告がございます。
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=2&no=53632

既にAUTOSPORT Webに記事が掲載されていますが、私が所属するHANKOOK KTRの武田敏明チーム代表より発表された通り、13年末をもってHankookタイヤ社とKTR社との8年間に及ぶパートナーシップの終了が発表されました。

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この発表には残念な気持ちですが、逆にHankookタイヤ社が日本のSUPER GTにおいて行ったタイヤ開発活動が一定の成功を収めたという事だと私は個人的に解釈しております。

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Hankookタイヤ社や研究所は、KTR社によるオペレーションの元、2006年~2013年までの8年間、RRの駆動方式でタイヤ開発が最も難しいとされるポルシェをベースに、996GT3R(06年)⇒997GT3RSR(07年~10年:FIA-GT2)⇒997GT3R(11年~13年:FIA-GT3)とポルシェ911GT3のGT車両一筋でタイヤの基礎開発を行い、09年にはSUPER GTでの初優勝(木下選手&影山選手)を飾ったことは記憶に新しいと思います。

私も06年~09年まではENDLESS Z、DAISHIN Z、DAISHIN Ferrariとライバルチームで走っており、その活躍、タイヤ性能の進化に注目しておりました。

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そして、2010年5月のGT富士500kmを前に、KTR武田代表からオファーを頂き、第3ドライバーとしてHANKOOK KTRと初めて仕事をさせて頂いた事が私のスタートでした。

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そのレースはポールポジション獲得からトップを走っていながら、終盤に電気系トラブルでリタイア。優勝を逃し悔しかった反面、私にとってはこの1戦が新たな切っ掛けになったとも思っています。

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10年は年間契約でのSUPER GTが無い状況でしたが、その後、9月の富士戦(台風被害で中止)前に、再びオファーを頂き、木下選手からのドライバー交代という形で富士戦とJAF GPのシートを得ることになりました。そして、JAF GPでは3位表彰台に登り、チームやHANKOOKタイヤにシーズン初の表彰台をプレゼントでき、少しは貢献できたのかなと思います。

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この2回のジョイントとなった半年を切っ掛けに、翌11年度は当時はまだ少数のFIA-GT3車両であるGT3Rを投入、KTRチームと共に初のシリーズを過ごしました。

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09年~10年の2年間はスポット参戦であったHANKOOK KTRにとって、08年以来久々のシリーズフル参戦。マシンもドライバー体制も変わり必ず結果が必要。全スタッフがそういうプレッシャーの中で再スタートしたシーズンだった事は言うまでもありません。

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私としてもHANKOOK KTRと初のシーズン。大きな気合いを入れスタートしました。初仕事となった震災後の開幕戦では大雨の中、独走の優勝を手に入れることができ、その後も鈴鹿、茂木と、2回の2位表彰台により、HANKOOKタイヤ(HANKOOK KTR)過去最上位のシリーズ3位で11年を終えました。

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その後のJAF GPでも最終ラップの最終コーナーでトップに立ち、優勝目前で2位となった悔しさも強く残ったシーズンでした。

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そして、昨年(12年)はHANKOOKタイヤやチームと1年半の関係。必ずチャンピオンを獲りたいと1月のセパンテストからスタートし、チーム一丸1つの大きな目標に向けスタートしました。

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そして、第3戦 セパンで優勝
第6戦 富士で2勝目。

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最終戦前には7点のリードを築きシリーズランキングトップ。

そして、最終戦の予選でもポールポジション。一つの大きな目標に向け皆で戦ってきた事が、実現に向け大きな緊張感へと変わっていった事を昨日の事のように覚えています。

結果、ウェットレースとなった決勝では7位に沈み、惜しくもチャンピオンを逃しシリーズ2位で終えることとなりましたが、シリーズを通じてHANKOOKタイヤのパフォーマンスの高さに後押しされた意味の深いシーズンとなりました。

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そして、記憶に新しい、昨年のJAF GP。個人的には3年連続の表彰台を狙うのはもちろん、優勝目前で勝利を逃した前年の悔しさも有るし、このレースでは必ず結果が欲しかったのです。

大きな想いを胸に戦ったレースでした。予選はポールポジションを獲得できましたが、決勝は、前月の最終戦で苦しい思いをした雨、正直ネガティブなイメージが頭から離れず、普段は直ぐに寝れるのに、あまり眠りに付けなかったことも覚えています。

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結果的に願いが叶ったのか、厳しい展開を覚悟していたウェットの中で優勝を飾ることができ、2つの目標であった、3年連続の表彰台獲得と優勝、そして総合優勝まで飾る事ができ、最高のシーズンエンドとなりました。

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そして、今年(13年)は「苦しい」「悔しい」が適切な表現だと思う試練のシーズンでした。GTで優勝も表彰台も無いという過去に無い苦しいシーズン。レース結果という意味では苦しんだシーズンでしたが、HANKOOKタイヤの性能は昨年以上の進化と感じていましたし、ダウンフォースの大幅な向上、Frタイヤサイズの変更等、大きく変わった13年式GT3Rの特性に短い時間で研究所の皆さんが対応してくださったと感謝しています。

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あっと言う間の3年半でしたが、私には沢山の思い出や経験、結果を得ることができた貴重な時間となりました。また、GT300では唯一となるタイヤメーカーの予算で走るワークスチーム、タイヤ開発チームで仕事をする事ができ、他チームではできないような多くの経験を積ませて頂けた事にも感謝しています。

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HANKOOK KTRに在籍した3年半の主な成績:
優勝:4回(JAF GP1回)
表彰台:計9回(1~3位含む)
ランキング:11年シリーズ3位、12年シリーズ2位
JAFグランプリ: 10年:3位、11年:2位、12年:優勝

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自分としても良い結果と経験を掴む事ができた3年半だったと何度振り返っても、感謝の言葉しか見つかりません。また苦しい時に拾って頂いたチームです。本当に多くの結果と経験を積ませて頂いたチームやHANKOOKタイヤに心から深く感謝しております。

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また、この3年半の間に共に戦って頂いたドライバーの、木下みつひろ 選手、影山正美 選手にも心から深く感謝しております。

今月上旬にこの知らせを受けた事もあり、既に2014年は他の方向性でSUPER GTに関する正式契約を昨日交わしました。私が来年度のSUPER GTに関してHANKOOK PORSCHEのステアリングを握る可能性は有りません。

来年度は再び新たな気持ちで再出発しますので、引き続き見守って頂けましたら幸いです。

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最後になりますが、2010年~2013年までの3年半お世話になり、チャンスを頂いたKTRの武田代表や鈴木恵一監督、そしてKTRの全メカニックの皆、HANKOOKタイヤ及び研究所の皆様、HANKOOKタイヤJAPANの皆様、タイヤサービスとしてチームを支えて下さったK&S様、車両面でお世話になったポルシェジャパン様、コックス様、チームを支えてくださったスポンサー各社の皆様、本当にありがとうございました。

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KTRの武田代表ともお互いの来シーズンに向け話をしており、これからもKTRと長く良い関係を継続できると思います。来年に関しては別々の道となる可能性が高いですが、KTRも新たなプロジェクトを立ち上げ現在は2014年のSUPER GT参戦に向け調整中だそうですので、是非、新たな33号車にもご期待ください!!!

それでは、皆様、良い新年をお迎えくださいませ。
長い文章を最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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P.S.
Facebook Pageにも写真を載せてみました。
是非ご覧ください!

A collection of my best memories with HANKOOK KTR in SUPER GT from 2010-2013